What Climbing
元々自然の岩場で行っていたフリークライミングが時代と共に進化し、よりスポーツ性を強調したものがスポーツクライミングと言われています。公式の競技会では「スピードクライミング」「ボルダリング」「リードクライミング」の3種目が行われています。
身体的な可能性を追求し競技人口も年々増加している今注目のスポーツクライミングに、近年「コンバインド」という競技形式が公式に取り入れられるようになりました。コンバインドはスピードクライミング→ボルダリング→リードクライミングの順番で競技を行い、この3種目の総合成績で競う競技形式です。各種目の順位を掛け算し、値の小さい選手が上位となります。
ここからはスポーツクライミング3種目の競技を詳しく紹介していきます。
ボルダリングはフリークライミングの一種で、ロープをつけずに壁を登る競技です。スポーツクライミングの場合は高さ5m以下に設定された複数の課題を、制限時間内にいくつ完登したかを競います。トップホールドを両手で保持することができればその課題は完登とみなされ、制限時間内であれば複数回チャレンジできます。完登数以外にも「ゾーン（特定の到達点）獲得数」や「完登に要したトライ数」、「ゾーン獲得に要したトライ数」も成績に反映されます。
リードクライミングはフリークライミングの一種で、クライマーは自身に繋がれたロープを支点にかけ、安全を確保しながら登ります。スポーツクライミングの場合は、高さ12m以上の壁に設定された最長60手程度の課題を、制限時間内にどこまで高く登ることができたかを競います。1課題につきトライできるのは1回のみです。
スピードクライミングはフリークライミングの一種で、クライマーは安全確保のためのロープを装着した上、あらかじめホールドの配置が周知されているコースを登ります。スポーツクライミングの場合は、高さ15m95度に前傾した壁に設定された隣り合う同一ルートを2人の選手が登り、完登までのタイムを競います。
